親知らずは抜歯したほうがいいの?


今日は、親知らずのお話です。

親知らずは、正式には第3大臼歯と言います。

歯列の中で一番奥にある歯です。
平均して、だいたい20歳ぐらいに生えます。

昔、人の平均年齢が45歳ぐらいだった頃、 子供の第3大臼歯が生えてくる頃には、
すでに親は亡くなっていたケースが多かったことから「親知らず」と命名されたのでしょう。

親知らずを放っておくとどうなるの?

  1. 歯並びが悪くなる
  2. 智歯周囲炎になりやすい
  3. 隣の歯まで虫歯ができやすい

現代人は、噛みごたえのある固い食品を食べなくなってきました。
そのため、顎が小さく退化してきています。

そして、小顔美人が現代人の理想のようにいわれています。
しかし、上下顎32本すべての歯はあるのに顎は小さいままですから、
親知らずは必然的に正しく生えてくる事が出来ません。

多くは横に歪んで生えてきて、その前の第2大臼歯を押しています。
そうすると、どうでしょう。

親知らずが前に向かって歯を押していますから、歯並びが悪くなってきます。

その結果、咬合不全(噛み合わせが悪いこと)になり、
歯が動いてきたり、肩凝りや首の痛みの原因になってしまいます。

また、第2大臼歯との間に食べ物のカスが貯まり、感染を起こします。
これが、俗に言う「智歯周囲炎」です。

また、奥にあって磨き残しができやすい場所のため、虫歯も高確率で出現します。
隣の第2大臼歯まで虫歯が広がってしまうことも頻繁にあります。
親知らずを残していたせいで、隣の奥歯の神経を抜かなくてはならないハメに・・というケースも多いですので、気をつけましょう。

親知らずを抜いた方がいいケースって?

このようなケースは要注意です。

  1. 横や斜めに生えている等、正常な位置に生えていない親知らず
  2. 若い未婚の女性、出産予定の女性
  3. 下あごが小さく、歯並びがよくない

1の正常な位置に生えていない親知らずは、炎症や虫歯の確率が高くなります。
また、横の歯を押していって、歯並びが悪くなっていく可能性もあります。

2の若い未婚の女性は、出産予定の女性は、特に要注意です。

妊娠中は、緊急性が高くない限り、薬を飲む事ができません。
レントゲンもなるべく撮らない方がよいので、できれば抜歯は避けたいケースです。

また、妊娠中はホルモンバランスの変化により、虫歯や歯周病になりやすくなります。
妊娠中に親知らずが痛みだした・・となってからでは遅いので、
妊娠前に早めに抜歯されておいたほうがよいでしょう。

3の下あごが小さく、歯並びがよくないケースは、前述の通り、
親知らずが影響してさらに歯並びが悪くなってしまいます。

噛み合わせにも影響しますので、なるべく抜歯したほうがいいでしょう。

親知らずの抜歯は大変なように思われますが、意外に簡単な場合もあります。
是非、一度親知らずをチェックされる事をお勧めします。